【 結果 】
1.HPの有無
アフリカ53ヶ国のうち、
・大使館があり、HPがあるのは20ヶ国、
・大使館があるのに、HPがないのは11ヶ国、
・大使館がない(HPもない)のは、22ヶ国。
2.評価のやり方
評価対象は、①2010年1月~12月の情報、及び ②日本語の情報。(現地語の情報は評価していない。)評価項目は
・更新頻度が多いか?
・独自情報(大使レポート、月次報告書、滞在者のレポート等)があるか?
・滞在者にとっての有用な情報が多いか?----などである。
要するに、在留者にとって有用な情報源になっているか、また、非在留者にとってそのHPを訪問してみたいか、ということである。
3.評価結果
20ヶ国にある大使館のHPを3段階で評価した結果、A評価 9ヶ国、B評価 7ヶ国、C評価 4ヶ国であった。
(1) A評価(再度訪問したい。)
アンゴラ
ブルキナファソ
セネガル
ウガンダ
タンザニア
南アフリカ
ボツワナ
スーダン
モザンビーク
(2) B評価(必要であれば訪問する。)
エチオピア
リビア
エジプト
チュニジア
ルワンダ
モロッコ
ケニア
(3) C評価(再度訪問することはないだろう。)
アルジェリア
ザンビア
コンゴ民主共和国
ジンバブエ
(4) 大使館があるのに、HPがない (
ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニア、コートジボワール、ナイジェリア、ベナン、マダガスカル、
1/9修正:ジブチには日本大使館があるとのご指摘がありました。(コメント欄参照)
<追記>
ガーナ 開設(2011/3)
ガボン 開設(2011/1)
カメルーン 開設(2011/3)
ギニア 開設(2011/3)
コートジボワール 開設 (2011/2)
ナイジェリア 開設(2011/3)
ベナン 開設(2011/3)
マダガスカル 開設(2011/3)
マラウイ 開設(2011/1)
マリ 開設(2011/3)
モーリタニア 開設(2011/3)
ジブチ 開設(2011/3)
(5) 大使館がなく、HPもない (
エリトリア、カーボヴェルデ、ガンビア、ギニアビサウ、コモロ、コンゴ共和国、サントメ・プリンシペ、シエラレオネ、
【 コメント 】
1.評価結果
前回のA評価は、アンゴラ、タンザニア、ブルキナファソ、ボツワナ、南アフリカであったが、今回は セネガル、ウガンダ、スーダン、モザンビークが加わった。特に、ウガンダは、1年前にはHPがなかったが、今回堂々A評価である。また、リビアもHPがなかったが、B評価の上位になった。
2.HPがない大使館
(1) 大使館があるのにもかかわらず、HPがない(11ヶ国)のは残念なことである。2010年6月に開館し、その4ヶ月後にはHPを立ち上げたルワンダ大使館を見習って欲しい。11ヶ国の大部分には、多数の青年海外協力隊員が滞在しているので、隊員達とその家族への情報を提供すするためには、HPは有効な手段である。JICAの事務所はあるが、大使館の人数には及ばない。以下()内は青年海外協力隊員の人数。(図参照)
ガーナ(90)、ガボン(24)、カメルーン(23)、ギニア(0)、コートジボワール(0)、ナイジェリア(0)、ベナン(51)、マダガスカル(34)、マラウイ(74)、マリ(4)、モーリタニア(0)。
また、ナイジェリアなどは大産油国であり、人口が多いので日本製品の大きな市場になり得る国である。
図:(クリックで拡大)
(2) 大使館がない22ヶ国全てにおいて、HPがない。管轄しているのであるから、是非ともHPを作って頂きたい。
①たとえ在留者が少なくとも、地元の人を対象に情報を発信すべきである。ネット環境が劣るという事情もあると思うが、このブログにはほとんどの国からアクセスがあのである。(これまでアクセスがないのは、ソマリア、中央アフリカ、モーリタニアの3ヶ国のみ。)
②22ヶ国の内、3ヶ国には多数の青年海外協力隊員が派遣されている。ジブチ(15)、ナミビア(20)、ニジェール(80)。()内は人数。
③人手が足りない場合は、本省に手伝ってもらうこともできるはずである。
3.欲しい情報
情報はいろいろなところから入手できる。例えば、現地で発行されている英字新聞や、青年海外協力隊員が書いているブログなど。しかし、国家公務員である大使館員の情報収集能力と分析能力は別格なので、期待度は高い。なお、他国の大使館の内容も参考なるはずである。
次のような情報を発信して欲しい。
・地元に住んでいないと得られない情報
・大使や大使館職員によるレポート
・現地に滞在されている方のレポート
・日本企業が投資するために役立つ情報
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【 参考文献 】