【 ニュース 】
以下はインタビューの要点 [1]
・Sylvia Mueni(現在23才)は、ナイロビで生まれた。小さくて病弱だった。ある時、急激に痩せて、立てなくなった。検査結果はHIV陽性だった。
・祖母によると、両親はHIVで死亡している。彼女は、輸血、外科手術、性交渉の経験がないので、母子感染によるHIV陽性であることが分かった。
・自分がHIV陽性であることが同級生に知られてしまった。誰も話しかけてくれなくなり、無視された、勉強机(テーブル)にも同席してくれなかった。
・おばさんの家に住まわせてもらった時、家族と一緒のテーブルで食事をとることはできず、食事は自分の部屋に運ばれてきた。おばさんから売春婦と呼ばれたこともある。
・別のおばさんに引き取られた。経済的には貧しかったが良い人だった。勉強を続けるよう励ましてくれ、自宅で猛勉強して、高校卒業統一試験(KCSE)に合格することができた。
【 解説 】
1.差別
この話は、彼女が中学あるいは高校の時のものと考えられる。彼女は23才なので、おそらく8~9年前の話である。しかし、現在でも差別は続いているのだろう。[2]
2.母子感染の予防
Unicefや「国境なき医師団」などが活動している。Unicefによれば、「適切なケアと治療があれば、HIVの母子感染は2%までおさえられます。しかし、HIV/エイズに苦しむ国々で、予防の恩恵を受けられる妊産婦はわずか1割未満・・・」であるとのこと。[3]
【 コメント 】
私はHIV/エイズについてあまり知識がないので、大阪府のメッセージを書きます。
「エイズを予防し、共に生きる社会を」
HIVは非常に感染力の弱いウィルスですから、患者や感染者と一緒に生活していても、日常の生活ではうつりません。患者や感染者は、病気だけでなく、様々な偏見や差別と闘っています。同じ時代を生きるなかまとして、共に手を取り合ってゆきましょう。[4]
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【 参考文献 】
[1] BBC News Africa
Living with HIV: Kenyan orphan(2010/12/1のラジオ番組)
[2]
REDUCING STIGMA AND DISCRIMINATION TO MEET HIV-POSITIVE WOMEN'S REPRODUCTIVE HEALTH NEEDS IN KENYA (2010年3月)
[3] Unicef (日本語)
[4] http://www.pref.osaka.jp/jinken/what/aids.html
その他資料
平成21(2009)年エイズ発生動向年報(1月1日~12月31日)平成22年5月27日 厚生労働省エイズ動向委員会
エイズ予防のすすめ
HIV検査相談マップ
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