2010/09/09

米国の教会によるコーラン焼却計画

一人の愚か者の行動が、世界を大混乱に招くかもしれません。9月11日に、米国で起きようとしています。

このニュースは、既に世界中に発信されておりますので、このブログでは、簡単ですが、アフリカにとっての意味合いを紹介します。

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【 ニュース 】

米教会のコーラン焼却計画に波紋 米政府「軍に危険」(2010/9/8、日経新聞)[1]

2001年の米同時テロから9年を迎える11日に、米南部フロリダ州のキリスト教会がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却する行事を計画していることが判明し、米国内外で波紋が広がっている。クリントン米国務長官は8日「これは米国の立場を示すものではない。我々の軍隊を危険にさらす」と発言。イスラム武装勢力による反米感情が高まることに強い懸念を表明した。

非難や反発は各地に及んでいる。ロイター通信によると、ローマ法王庁(バチカン)は8日「(同時テロという)嘆かわしい暴力が聖典への非道な行いで和らぐことはない」と指摘。「崇拝と信条の聖典や聖地をもつ宗教はそれぞれ、敬意と防御の権利をもつ」と述べた。

イスラム諸国ではイスラム教スンニ派の最高教育機関であるエジプト・アズハル大学のアルバユーミ師が同日「(コーラン焼却を)止めることができなければ米国とイスラム世界との関係は破滅するだろう」と述べた。

イラン外務省報道官も7日「宗教上神聖と考えているものを汚すべきではない。そうでなければイスラム教徒は感情を抑えることができなくなる」と警告した。

インドネシアのジャカルタでは先週末、米国大使館前で数千人が抗議集会を開催。6日にはアフガニスタンの首都カブールで学生ら数百人が「米国に死を」と叫んで行進した。

(ワシントン=弟子丸幸子)



【 解説 】

・世界の人口の約24%、そして、アフリカにおいては約48%がムスリムである。(図)
・アフリカの北部と東部にアルカイダのシンパが存在しており、最近では、7月11日、ソマリアのal Shababが、ウガンダのカンパラにおいて、爆弾テロで74人を殺害している。

(クリックで拡大)
追記(2010/99, 21:11):グラフに間違いがあり、修正しました。お詫びします。




【 コメント 】

・私は、米国政府は強制力を使っても、コーランを燃やす行為を断固阻止すべきであると考える。クリントン国務長官などは、愚かな行為をしないように発言しているが、米国政府がどうするか、注目したい。
・本件とは全く別のことだが、2007年6月、エリザベス女王が 『The Satanic Verses』 の著者 Salman Rushdieに "Sir"の爵位を与えたことを思い出した。


【 参考文献 】
[1] http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2EAE2E3858DE2EAE2EBE0E2E3E29494E3E2E2E2;at=ALL

1 件のコメント:

  1. >米国政府は強制力を使っても、コーランを燃やす行為を断固阻止すべきであると考える

    まったく同感です。
    一人の愚か者とそれに迎合する一部の人間たちによって,アメリカの全国民が危険にさらされることになるのは理不尽きわまりありません。
    国際情勢への影響も考慮すれば,実力によって阻止することも已む無しと思います。

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