今回のエントリーでは、外国のファンドマネージャー12人がアフリカをどうみているのか、紹介します。
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【 ニュース 】
1.日経新聞記事 [1]
高い経済成長が続くアフリカを投資対象にした投資信託の設定が相次いでいる。今年に入って野村アセットマネジメントなどが運用を始めたほか、9月には損保ジャパン・アセットマネジメントが新ファンドを設定する。新興国で運用する投信の人気が続く中、運用各社はインフラ整備や資源開発の進むアフリカを「ポストBRICs」の有力候補として位置付け、商品の投入を急ぐ。
損保ジャパン・アセットが9月30日に設定する投信の名称は「パン・アフリカ株式ファンド」。南アフリカやナイジェリアといったアフリカ諸国の通信や金融業など20~60銘柄で運用する。同月2日からマネックス証券などのネット証券や中小証券で販売する。
国際通貨基金(IMF)によると、サハラ砂漠以南のアフリカの2010年の経済成長率の見通しは5.0%で、先進国・地域の2.6%を大きく上回る。損保ジャパン・アセットは「高成長の続くアフリカは株式運用で有利な環境にある」(商品企画部)と話す。
アフリカ関連の投信では、今年に入ってピーシーエー・アセット・マネジメントが南アの債券で運用する商品を設定。野村アセットやキャピタルアセットマネジメントも南アの株式で運用する商品を投入した。
2.外国のファンドマネージャーの意見 [2]
・中国、インド、ロシア、ブラジルがアフリカに投資している。
・資源、農地があり、人口が増加している。マーケット、労働力も魅力だ。
・個人投資(provite equity investments) は、企業の直接投資(DFI)の呼び水(starter)になる。
・問題がある国や地域をみて、アフリカ全体に問題があると評価するのは間違いだ。
・安全性と成長がないと、投資資金は入ってこない。政府がインフラを整備し、衛生、教育、セキュリティー、法の整備などをすれば、金は自然にやって来る。
・中東・北アフリカ(MENA)向けのファンドが多いが、アフリカ向けのファンドも出てきた。
・アフリカが安全な投資先になるには何年もかかるので、直接投資をするより、既にアフリカに進出している国に投資すべきだ。
・アフリカの過去10年間の成長率は5.3%だ。
・南アフリカ、ガーナ、ガボンなどが成長する。
・ある国の経済が急激に成長するのは一人当たりのGDPが3,000ドルを越えてからだ。現在は中国・インドネシア・インドがそれだ。アフリカは、15年後だろう。
・30年前、ブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)や韓国・台湾が今のようになると予想した人はあまりいない。平均寿命、都市人口増加などをみると、アフリカは、既に転換点(tipping point)を越えたことがわかる。
・2003年以降、アフリカの株式は世界でもっとも上昇している。
・ポートフォーリオ投資家はアフリカに潜在力に気がつくのが遅い。中国、インド、中東諸国は近年巨額の資金を直接投資につぎ込んでいる。
【 解説 】
投資には、直接投資(企業による資源開発、工場建設など)と、間接投資(それらの企業の株を購入)がある。アフリカへの直接投資の推移は、図1のとおり。
図1
【 コメント 】
私は、15年前に中国の株に注目しなかったことを、悔んでいる。15年を長く感じることができれば、購入してもよいだろう。ただし、アフリカの株式市場は、他の市場と比べて、まだ流動性が小さいので、ボラティリィティが高いので、high risk, high return (loss)である。
【 参考文献 】
[1] アフリカ投信続々 損保ジャパン系など(日経新聞、2010/8/18)
[2] Will Africa ever become a major investment destination? (Investment Week, 2010/8/17)
その他:
投資信託SQUARE [投資信託ランキング]
UNCTAD World Investment Report 2010
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