■ニュース
コンゴ民主共和国は、ルワンダ虐殺の犯人(Gregoire Ndahimana)を、ルワンダ国際刑事裁判所に引き渡した。[1]■解説
ルワンダでは、1994年4~7月の約3ヶ月間で、推定80万人~100万人のTutsi(ツチ族)が虐殺された[1]。国連は、1994年11月に、ルワンダ国際刑事裁判所(ICTR)をタンザニアに設置し[2]、約120人を起訴した[3]。Ndahimanaは逃亡していた13人の内の1人だが、当時は、ルワンダのKivumuという村の村長であった。その村では、約44,000人の住民の内、4,400人が殺害されたが[4]、Tutsi族は全滅したが[5]、村長らは、教会に逃れていた約2000人を虐殺したとして起訴された[5]。
■コメント
ルアンダからNdahimanaのような人物がコンゴ民主共和国などの周辺国に逃亡している。(コンゴはルアンダの犯罪人を匿っていることになる。)一方、コンゴ民主共和国内でも政府軍と反政府軍の戦いあり、反政府軍はルアンダなどの周辺国に根拠地置いている。(ルアンダはコンゴの犯罪人を匿っていることになる。)犯人を引き渡しあうことにより、両国の政情は安定化に向かうと期待されている。それにしても、tutsi とhutuの部族間の和解(conciliation)はすすんでいるのであろうか。
■参考文献
[1]「DR Congo deports genocide suspect 」2009/09/20,BBC[2] 「ルワンダ・1994~何が起こったのか~アムネスティ・インターナショナル1995年年次報告書より~」
[3] ①「ルワンダ国際戦犯法廷」ウィキペディア
② International Criminal Tribunal for Rwanda
[4] International Criminal Tribunal for Rwanda---Status of Cases
[5]「Death and survival during the 1994 genocide in Rwanda」by Philip Verwimp
[6] International Criminal Tribunal for Rwanda:Case No. ICTR-20016-8-I THE PROSECUTOR AGAINST GREGOIRE NDAHIMANA
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miya様 情報の少ないアフリカに関するトピックをご紹介いただきためになります。 最近読んだ、日本人でルワンダ中央銀行総裁を勤めた服部正也氏の『ルワンダ中央銀行総裁日記』の後補に虐殺に触れた部分がありましたので、ご報告申し上げます。 goa
返信削除早速図書館で借りました。アマゾンの中古本で4,000円もするのですね。
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