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2011/05/23

原油・LNGタンカーが爆破されるリスク

過去、「ソマリア沖の海賊」についての記事を書きましたが、今回は「原油・LNGタンカーがテロリストに爆破されるリスク」についてです。日本のエネルギーは原油とLNGに大きく依存していますが、万一、タンカーが爆破された場合の被害は甚大ですし、その発生確率が高くなっています。政府と船舶会社は対策を考えなければなりません。

過去の記事
2010/05/05 ソマリアの海賊
2010/08/29 ソマリア海賊:法的手続きの統一化
2010/10/17 ソマリアの海賊対策:今のやり方では永遠に税金が使われてしまう

【 ニュース 】

最初に記憶を新たにするために、10ヶ月前の出来事を紹介します。それから最新のニュースを2つ紹介します。

1.M.Star号に対するのテロ攻撃

2010/7/28:ホルムズ海峡で商船三井が保有する大型タンカーM.Star号が攻撃を受けて、船体後部が損傷した。
8/2:アルカイダ系テロリストグループ「アブドラ・アッザム旅団」(Brigades of Abdullah Azzam)が犯行声明を発表し、日本タンカーへの自爆攻撃を敢行したと主張。
8/6:UAE当局がテロ攻撃の痕跡を発見した。[1]
11/19:米運輸省の海事当局は警告書で以下を発表した。
①「アブドラ・アッザム旅団」が犯行声明を出したが、根拠がある(valid)。
②ホルムズ海峡やペルシャ湾南部、オマーン湾西部でさらなる攻撃を実行することが可能である。
③この海域を通行する船舶は特に、夜間に小型船の動きに注意すること。[2]

2.アルカーイダ、石油タンカー攻撃に関心(2011/5/21、産経新聞) [3] 
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、米国土安全保障省の広報担当者は20日、国際テロ組織アルカーイダが昨年、石油タンカーや海上の石油施設を狙ったテロ攻撃に強い関心を示していたことを明らかにした。
アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者の隠れ家から押収した資料を分析した結果、判明したとしている。具体的なテロ計画は見つかっていないという。
同紙は、中東のホルムズ海峡で昨年7月に発生した日本のタンカー損傷に関し「捜査当局はテロ攻撃を受けたと結論付けた」と指摘。アルカーイダとの直接的な関係には言及していない。(共同)


3.国際海事機関(IMO)第89回海上安全委員会(MSC)の結果

IMO・MSCが、2011/5/11~20に開催された。民間の武装警備要員(PCASP: privately contracted armed security personnel)を乗船させることについて議論した結果、リスク評価を実施するという条件つきで、認めた。[4]


【 解説 】

1.テロリストには原油やLNGタンカーを爆破する「意図」と「能力」があるか?

商船三井のM.Star号がテロリストから攻撃を受けたので、「意図」があることは確実になった。これは憶測だが、M.Star号への攻撃は、外部からの攻撃がどの程度有効なのかを探る実験ではなかったのではなかろうか。ちなみに、M.Star号はダブルハル構造であったため、原油は流出しなかった。(写真1) 

5月21日、FBIとアメリカ国土安全保障省は、警察とエネルギー関係者に対し、内々に警告を発した。ビンラディンの自宅から押収した資料から、アルカイダは「内部から爆破するのが簡単であると考えている。(determined that blowing them up would be easiest from the inside…) 」----との分析を示した。[5]

海賊がタンカーに乗船できるのだから、テロリストも乗船する「能力」がある。

写真1 (クリックで拡大)


2.テロ行為を封じ込める方法はあるのか?

海賊は身代金が目的なので、その良し悪しは別にして、身代金を支払えばとりあえず問題は解決する。しかし、テロリストは、爆破することが目的なので、金銭では解決することはできない。

各国は戦艦をソマリア沖に派遣して警備行動をしているが、海賊の件数は増えるばかりである(グラフ参照)。

グラフ (クリックで拡大)

3.これまでIMOや船舶会社は海賊にどのように対応してきたか?

(1)IMOの対応
IMOは、海賊を乗船させないような工夫をするように提案してきた。たとえ、船に武器があったとしても使用しないように指導している。(DO NOT use firearms, even if available. )[6]

別の資料において、①武器を領海内に持ち込む場合、その国の法律に従うことになること、②可燃性の貨物を運んでいる船舶に武器を持ち込むことは、災害を招くおそれがあることを注意喚起している。[7]

(2)日本の船舶会社の対応
現在、日本の原油タンカーは海賊に対処するための武器を保持していないようだ。

「アデン湾における海賊対処のための手引書」(09年8月 改訂版)が船主、海員組合、石油・LNG 業界や戦争委員会連合等によって作成された。典型的な攻撃事例と教訓が与えられている。船舶側の武器自衛論の是非について、国際海事機関(IMO)は、自衛のための武器持込は民間船にはかえって危険で、海賊側を挑発し、砲火を受けて危険物が爆発すれば油流出事故など2次災害の危険性が高まると警告した。」[8]


(3)外国の船舶会社の対応
2011/5/21付のBBCによると、ソマリア沖で航行する船舶の10%は、武器を携帯している警備員(armed guards)を乗船させている、と報道した。[9]


【 コメント 】

テロリストや海賊の攻撃を防ぐためには、個々のタンカー自らが護衛しなければならないと考える。武装した民間の警備員(傭兵)を乗船させて、自衛のために戦う以外の方法はないのではないか(写真2)。

将来、民間警備会社に警備を委託するタンカー会社は増えると予想される。テロリストは、攻撃しやすいタンカーを狙うはずだが、タンカーが爆破されて世界経済に影響を与えた場合、その船舶会社だけでなく、指導を怠った国の責任が問われることになるだろう。

福島原発の事故から学ぶべきことの1つは、『リスクマネジメント』である。あらゆるリスクを想定し、それぞれの発生確率と被害額を予想し、リスクを回避・低減・移転・保有する方法を考えることだ。原油・LNGタンカーがテロリストに襲われる確率は高くなっており、想定被害額も莫大なものになる。「テロリストの攻撃は想定外であった」という言い訳は通じないのである。

写真2 (クリックで拡大) 

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【 参考文献 】

[1]商船三井タンカーの損傷、テロ攻撃と判定=UAE報道(2010/8/6)
[2]VESSELS TRANSITING IN THE STRAIT OF HORMUZ, SOUTHERN ARABIAN GULF, AND WESTERN GULF OF OMAN.
自爆テロ声明は「根拠ある」 タンカー損傷で米海事当局(2010/11/22)
[3] 2011/5/21、産経新聞
[4] Interim guidance on use of privately contracted armed security personnel on board ships agreed by IMO Maritime Safety meeting
[5] Al-Qaida eyed oil tankers as bombing targets (2011/5/21、ABC3340.com)
[6] 40頁、「BMP3  Best Management Practices to Deter Piracy off the Coast of Somalia and in the Arabian Sea Area (Version 3 ? June 2010) Suggested Planning and Operational Practices for Ship Operators, and Masters of Ships Transiting the Gulf of Aden and the Arabian Sea」
[7] 第59項目「MSC.1/Circ.1334  23 June 2009  PIRACY AND ARMED ROBBERY AGAINST SHIPS」
[8]「産業振興基盤としての石油供給確保に向けた基礎調査報告書」(平成22年3月)by 財団法人 日本エネルギー経済研究所 中東研究センター
[9] Piracy: IMO endorses use of armed guards on ships (2011/5/21, BBC)

(その他資料)
海賊発生件数が4年連続で増加 ―2010年の海賊事件発生状況― (日本船主協会)
KIRK REPORT: OUT OF CONTROL SOMALI PIRACY HELPING TO FUND LARGEST TERRORIST TRAINING CAMPS ON EARTH (2011/5/10)

2010/10/17

ソマリアの海賊対策:今のやり方では永遠に税金が使われてしまう

ソマリアの海賊問題について、このブログでは既に2回とりあげました[1]。 実状を知れば知るほど、私は税金が無駄に使われている、と感じており、最近その度合いが益々高まっています。

ソマリアの海賊に関するニュースは多数ありますが、今回は、英国、スペイン、日本の動向を紹介します。

【 ニュース 】


1.英国(保険会社)の対応
[2]

・英国の保険会社Jardine Lloyd Thompson Group (JLT) は、ソマリアの海賊から商船を守るために、民間護衛艦(private navy)計画があることを、英国のIndependent紙のインタビューに答え表明した。JLTは、世界の商船の14%の保険を引き受けている。
・英国政府(国防省、運輸省、外務省)は、議論に関与している。
・約20隻の民間護衛艦は、正式な海軍の指揮下で、スエズ運河からインド洋にかけて護衛する。
・主要な船舶会社は、武装したセキュリティ要員を乗船させているが、民間護衛艦の考えに前向きである。船会社はこれまで、武器の使用すると海賊との関係を悪化させてしまう、と考えていたが、最近は民間護衛艦について真剣に考えている。
・海運協会と船員組合は、英国政府に対し、より多くの資源をソマリア海賊対策に向けるよう要請した。

2.スペイン政府の対応 [3]

2010/10/11、スペインの環境田園海洋省(MARM:Ministry of Environment and Rural and Marine Affairs)は、スペインのマグロ・カツオ漁船がインド洋で操業する際に、プライベートセキュリティ(private security)が乗船する場合には、費用の一部について補助金を出す、---と発表した。[y]
補助金上限割合:費用の25%を政府が負担し、残りは漁船が負担する。
補助金上限金額:2010年108万ユーロ、2011年84万ユーロ、合計192万ユーロ(2億2,000万円)
対象期間:2009年11月~2011年1月

3.日本(自民党)の対応 [4]

給油支援法案を提出へ=海賊対策にも適用-自民 (時事ドットコム、2010/10/14)

自民党は14日の「影の内閣」で、インド洋でのテロ対策とソマリア沖の海賊対処活動に従事する各国艦船に海上自衛隊による給油活動を実施するため、今国会に特別措置法案を提出することを決めた。石破茂政調会長は記者会見で「日本外交の重要なツールになり得る法案だ。成立を図るため各党に説明している」と述べた。
海自によるインド洋での給油活動は、今年1月に特別措置法が失効し、終了した。同党の法案はこれを復活させるとともに、新たに海賊対策への支援を活動に加えた。


【 解説 】

2007年以降、450船が攻撃され、約2,400人が人質に取られた。(下図参照)
2010年9月末現在、16船が乗っ取られており、354人の船員が人質になっている。
過去1年間で、一件当たりの身代金の支払額は2倍になり400万ドルになった。解放されるまでの期間も2倍になり117日になった。[2]

図:(クリックで拡大)


【 コメント 】

1。海賊対策

海賊とスズメバチを比べてみよう。
写真:


多数のスズメバチが人家の近くを飛んでいた場合、次のような対策が考えられる。
①巣を除去する。
②蜂が近づいてきたら、殺虫剤を噴射する。
③蜂に刺されないように、厚着してネットを被る。

現在の海賊対策は、上記③と同じであり、これでは何年やっても海賊の件数は減らない。海賊は身代金を高性能の船・武器・通信機の購入に再投資し、益々強くなってしまう。

上記①が最善の策だ。海賊を沖合に出させないようにするか、あるいは近海で阻止するのだ。具体的には、
・ソマリランド、プントランドの警察を訓練して強化する。漁民には小舟を保有する許可証を与え、許可証を保持していない場合は、海賊と見なし、船を取り上げる。
・ソマリアの隣国の沿岸警備隊を訓練し、巡視船を贈り強化する。警備船には海賊が保有するAK-47自動小銃やロケット推進式榴弾 (Rocket Propelled Grenade)などに対抗できるだけの武器を装備していなければならない。

次善の策は上記②だ。商船は自らが身を守るのだ。具体的には、
・ソマリア沖に派遣されている軍艦は、海賊を確認した場合は、発砲を躊躇しないことである。海賊達に、「海賊ビジネスは殺されるリスクがある」と認識させなければならない。
・プライベートセキュリティガード(=プロの民兵)を乗船させる。民間の護衛艦(private navy)を雇う。もちろん自衛のために発砲し、結果として海賊を殺した場合、訴追されないような国際的仕組みをつくる必要がある。


2。他国の戦艦への給油

自民党は給油支援法案を提案しようとしている。その目的は、
①海賊対策のため。
②「日本外交の重要なツール」とするため。(石破茂議員の発言)
③2010年1月に期限切れになっているインド洋での補給支援活動を再開できるようにするため。(上記新聞記事による。)

目的が海賊対策というのは、あまりにも意味がない。スズメバチの例でいえば、蜂よけネットを被った警備員に弁当を差し入れするようなものだ。

給油すれば、他国は喜ぶだろう[5]。しかし、それを「外交の重要なツール」というのならば、あまりにも稚拙な外交だ。

日本は、アフガニスタン及びその周辺におけるテロ対処のために軍艦を派遣していないが、その代償として他国の軍艦に補給支援を再開したいのであれば、そのための法案を再度通せば良い。

日本はソマリア海賊対策のために、護衛艦ニ隻とP3Cニ機を派遣している。ソマリア沖合いで活動中の他国の軍艦に無償で給油するのではなく、その金を本質的な海賊対策費用に使うべきである。


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【 参考資料 】

[1]  ①2010/05/05: ソマリアの海賊
②2010/08/29: ソマリア海賊:法的手続きの統一化
[2]  Insurance firms plan private navy to take on Somali pirates(The Independent、2010/9/29)
[3]  Ministers approve grants for private security onboard tuna vessels(Fish Info & Services、2010/10/11)
[4]  給油支援法案を提出へ=海賊対策にも適用-自民 (時事ドットコム、2010/10/14)
[5]補給支援特別措置法の成立に関する各国の反応 (外務省、平成20年1月)

<その他の資料>
グローバル・フォーラム「日米対話」非伝統的安全保障における日米協力の推進:海賊対策をめぐって 報告書 (グローバル・フォーラム、2010/5/14)

海賊問題の現状と日本の取組 (外務省、2010/6)

Maritime Security: Actions Needed to Assess and Update Plan and Enhance Collaboration among Partners Involved in Countering Piracy off the Horn of Africa (GAO、2010/9/24)
※上の図はこの書類のものを加工しました。

ソマリア海賊対策と自衛隊派遣問題 (arsvi.com)


<謝辞>
スズメバチの写真は  「舞岡公園を歩く」 より使わせて頂きました。
多数の美しい写真が掲載されています。



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◆追加情報◆

2010/10/15、アフリカ連合の平和安全保障委員会は、「国連安全保障委員会がソマリア上空(の一部)を飛行禁止に設定し、港も閉鎖すべきである」----と決議した。目的は、ソマリアに武器・弾薬が入り込むことを阻止し、AUソマリア平和維持部隊(AMISOM:African Union Mission in Somalia)の支援するため。
AU urges UN to impose naval blockade, no-fly zone in Somalia (Sudan Tribune、2010/10/18)


ソマリア警察5百人訓練へ ジブチ、日本が資金協力 (2010/10/11、共同通信)
【カイロ共同】長い紛争で治安が極度に悪化しているアフリカ東部ソマリアで、イスラム過激派組織と戦闘を続ける暫定政府の治安維持機能を強化しようと、日本が資金協力した暫定政府の警官500人に対する訓練が、今月中旬から隣国ジブチで始まる。在ケニア日本大使館が11日までに明らかにした。
大使館によると、訓練期間は約3カ月。ジブチ人警官らが講師となり、首都ジブチ郊外の警察学校でソマリア人警官を訓練する。訓練には、日本が国連を通じ、ソマリア警察の給与や装備調達のために拠出した1千万ドル(約8億2千万円)の一部が使われる。
今月中旬、警察学校に日本やソマリアの関係者が集まり、訓練開始を祝う式典が開かれる予定。式典の日取りは16日で調整中。
ソマリアでは1990年代初頭から内戦が拡大。国連安全保障理事会決議に基づく多国籍軍派遣が決まり、一時は米海兵隊などが展開したが、95年に全面撤退し、2007年からアフリカ連合(AU)の平和維持部隊が駐留。近年イスラム過激派組織アッシャバーブと暫定政府軍などとの戦闘が激化している。

2010/08/29

ソマリア海賊:法的手続きの統一化

重要物資を運んでいる船舶が、テロや海賊のターゲットになっています。最近マスコミの話題になったのは、ペルシャ湾(アラビア湾)で日本のタンカー(商船三井所有のM.Star号)がテロ攻撃の対象になり、鉄板の一部がへこんだ事件がありました。犯行声明を出した犯人は、いまだ逮捕されていません。[1]

ソマリア、アデン湾では、約30ヶ国が艦艇を派遣して船舶を護衛していますが、護衛範囲が限定されているため、海賊は手薄の地域で悪事をはたらいています。

海賊が捕まったとしてもその大部分は、その場で解放されたり、ソマリア近辺で解放されており、実際に裁判にかけられていません。裁判等の手続きが複雑だからです[2]。まさに、国連ではそれを検討しています。
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【 ニュース 】

 国連事務総長、海賊問題特別顧問を任命 [3] 

国連事務総長の報道官は26日に、パン・ギムン事務総長は、逮捕した海賊に対応する法律問題を解決するため、フランスのラング前教育相を国連の海賊問題特別顧問に任命したことを明らかにしました。

これにより、ラング特別顧問は、関連各国による海賊の逮捕や起訴を支援するため、必要とされる特別措置を確認します。また、パン・ギムン事務総長が提案した一つの国またはいくつかの国で海賊を審判する特別法廷を設置することなどについて、関連各国との協議を進めます。

国連の統計によりますと、今年ソマリアでの海賊行為が多発し、これまでの7ヶ月間で、139件の強奪事件が発生しました。船舶30隻が襲撃を受け、そのうち17隻が乗っ取られ、乗員450人が人質にされ、身代金が要求されました。(朱丹陽)

【 解説 】

1.国連の動き

2010/4/27、国連安保理は国連事務総長に対し、海賊の裁判のやり方(裁判所の場所、国連のかかわり合い方等のメカニズム)をどうするか報告書を提出するよう、要請した。

2010/7/26、事務局長は報告書を安保理に提出し、以下の7つ選択肢を示した。[4]

①国連が、ソマリア周辺地域の国のキャパシティービルディング(capacity building)をして、それらの国が海賊を起訴できるようにする。
②ソマリア以外に「ソマリア裁判所」(Somali court)を設置する。国連の参加が有るケースと無いケースがある。
③「特別法廷」(Special chamber)を一国あるは複数国に設置する。国連は参加しない。
④上記③と同じだが、国連が参加する。
⑤ソマリア周辺地域が多国間協定を結び、「地域法廷」(regional tribunal)を1つ設置する。国連は参加する。
⑥「国際法廷」(international tribunal)を、受け入れ国と国連との協定に基づき、設置する。
⑦「国際法廷」(international tribunal)を、国連憲章7章 (平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動) に基づき設置する。


2010/8/27、上記の報告書を議論するため国連で会合が開催され[5]、フランスの法学者Jack Lang氏が、海賊に関するポリシー・アドバイザーに任命された。[6]


2.各国の訴訟の動き

(1)米国

3件の海賊事件でソマリア人が米国で起訴されている。[7]
①貨物船Maerst Alabamaへの海賊行為(2009/4/8)で、1名が逮捕された。海賊行為を認めており、2010/10/19に判決される予定。[8]

②米国戦艦 USS Nicholasへの海賊行為(2010/3/31)で、5名が逮捕された。海賊は、暗かったため、米国艦船を貨物船と間違ったようだ。8/17、裁判官は、「乗船されなかったし、船を占拠されたわけではない」という理由で、海賊行為にはあたらない、という判断をした。[9] 海賊達は、他の罪状でも起訴されている。

③米国戦艦 USS Ashlandへの海賊行為(2010/4/10)で、6名が逮捕された。


(2)ケニア

ケニアは、EU、米国、英国、カナダ、中国、デンマークとの間で、其々の国の艦艇が捕獲した海賊を裁判にかけるという協定があるが、2010/4/1、ケニアの外相は、「負担が大きすぎるので、これ以上海賊の被疑者を受け入れることはできない」と発言した[10]。しかし、翌月、ケース・バイ・ケースで起訴することに合意した。[11]


(3)オランダ

2009/1、5人のソマリア人海賊は、オランダ戦艦に逮捕された。2010/6/17、オランダの裁判所は5人に有罪判決(5年投獄)を下した[12]。これは、欧州で最初のソマリア海賊の裁判であり、オランダ以外に、スペイン、ドイツ、フランスが海賊を裁判にかける予定である。[13]

刑を終えて出所した後、オランダ政府が彼らをソマリアに帰国させることができるかが問題となるだろう。ソマリアの海賊は、留置所の生活は、ソマリアの生活より良いと考えている。被告の一人は、「ソマリアに帰国させられないよう、申請したい。オランダは人権を重視しているし、私はここにいたい。」「留置所の中でさえ、サッカーができ、テレビも見ることができるし、トイレも清潔だ。どんなところでもソマリアより良い。」[14]


(4)セーシェル

2010/7/26、セーシェルの裁判所は11人のソマリア人海賊を懲役10年の有罪判決を下した。
セーシェルには、その他29名が裁判を待っている。[15]


3.その他 (ロシアの行動)

原油タンカー Moscow Universityが、ソマリア沖合い560kmの地点で海賊に乗っ取られたが、2010/5、ロシア戦艦 Marshal Shaposhnikov が駆け付けて、特殊部隊がヘリコプターで降下し、10人の海賊を拿捕した。ロシア当局は、海賊をモスクワで起訴すると発表したが、結局、航行装置を取り外した上で解放した[16]。海賊は、陸にたどり着けず死亡したようである。


【 コメント 】

1.ソマリア沖合いで海賊になって逮捕されても、どこで裁判されるかによって、刑罰が違ってくる。そのために、統一したメカニズムをつくる必要がある。

2.今回のニュース記事は、中国のメディアの記事を引用した。日本の新聞があまり報道していないからである。また、船を護衛してもらっている日本の船舶関係の団体などが、海賊に関する情報を公開していないからである。

3.海賊行為を少なくする方法としては、以下のような選択肢があるが、どれを選ぶかは、最終的には「費用対効果」で決めることになるだろう。日本政府は艦艇やP-3C哨戒機を派遣しているが、どのくらいの費用がかかっているのだろうか?

①現状のように、各国政府が軍艦を派遣する。
②周辺国(イエメンなど)の海軍を増強して、警備を強化させる。
③ソマリアの漁村にPKO部隊を派遣して、海賊の船を出航させないようにする。
④海賊行為はビジネスになっているので、海賊を操っている組織を一掃する。
⑤長期的な課題だが、ソマリアの経済・治安を復興させる。


 なお、海賊船と漁船の判別の方法は、梯子の有無であるので、P-3C哨戒機は役立っているようだ[17]。ちなみに、漁船は自衛のためにAK-47自動小銃を保持しているとのこと。[18]


4.海賊が使うスピートボートには必ずといって良いほど「YAMAHA」の船外モーターが使われている。ソマリア近辺では販売しない、あるいは修理点検をしないなど、何か方法はないだろうか。


【 参考文献 】

[1] ホルムズ海峡タンカー爆発:損傷「テロ」 商船三井の被害船に爆薬痕跡--UAE報道
(毎日新聞、2010年8月7日)
http://mainichi.jp/select/world/news/20100807ddm001040016000c.html
[2] http://www.bbc.co.uk/podcasts/series/docarchive
[3] 国連事務総長、海賊問題特別顧問を任命 (China Radio International、2010/8/27)
http://japanese.cri.cn/881/2010/08/27/163s162946.htm
[4] Security Council (S/2010/394)
http://www.securitycouncilreport.org/atf/cf/%7B65BFCF9B-6D27-4E9C-8CD3-CF6E4FF96FF9%7D/Somalia%20S2010%20394.pdf
[5] News & Media (ビデオあり)
http://www.unmultimedia.org/tv/unifeed/d/15777.html
[6] Ban taps veteran French politician as special adviser on piracy off Somali coast (UN News Centre、2010/8/26)
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=35729&Cr=&Cr1=
[7] U.S. charges 11 Somalis with piracy in ship attacks (2010/4/21、Reuters)
http://www.reuters.com/article/idUSTRE63M3BX20100423
[8] Somali admits in U.S. court to ship hijacking  (2010/5/18、Reuters)
http://www.reuters.com/article/idUSN18181095
[9] US Judge Throws Out Piracy Charges Against 6 Somalis (VOA、2010/8/17)
http://www.voanews.com/english/news/usa/US-Judge-Throws-Out-Piracy-Charges-Against-6-Somalis-100928709.html
[10] Kenya courts no longer accepting Somalia piracy cases (Jurist、2010/4/1)
http://jurist.org/paperchase/2010/04/kenya-courts-no-longer-accepting.php
[11] Kenya Agrees to Resume Prosecution of Somali Pirates (Business Week, 2010/5/19)
http://www.businessweek.com/news/2010-05-19/kenya-agrees-to-resume-prosecution-of-somali-pirates-update1-.html
[12] http://edition.cnn.com/2010/WORLD/europe/06/17/netherlands.pirate.trial/index.html
June 17, 2010
[13]http://www.globalpost.com/notebook/benelux/100525/somali-pirates-trial-rotterdam
(2010/5/25)
[14] Somali pirates embrace capture as route to Europe (2009/5/19、Daily Telegraph)
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/piracy/5350183/Somali-pirates-embrace-capture-as-route-to-Europe.html
[15]
Seychelles says 11 Somali raiders convicted in nation’s first piracy case
(Global Mail、2010/7/26)
http://www.theglobeandmail.com/news/world/africa-mideast/seychelles-says-11-somali-raiders-convicted-in-nations-first-piracy-case/article1651879/
[16] Captured Somali pirates 'evidently dead': Russia (France 24、2010/5/11)
http://www.france24.com/en/20100511-captured-somali-pirates-evidently-dead-russia
[17] 第6回「ソマリア沖海賊対策に関するコンタクト・グループ(CG)会合」(概要と評価)2010/6/11
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/pirate/somali_cg6.html
[18] Hi-tech navies take on Somalia's pirates (2010/6/16、Reuters)
http://www.reuters.com/article/idUSTRE65F2CS20100616


防衛省・自衛隊 ソマリア沖・アデン湾における海賊対処
http://www.mod.go.jp/j/approach/defense/somaria/index.html

総合幕僚監部
http://www.mod.go.jp/jso/kaizokutaisyo.htm

ソマリアの海賊
http://let-us-know-africa.blogspot.com/2010/05/blog-post.html

2010/05/05

ソマリアの海賊

ソマリア沖合いの海賊行為の件数は増加傾向にあり、身代金が巨額になり、厄介な存在となっています。2009年3月、日本政府が護衛艦をソマリア沖アデン湾に派遣した時に比べて、新聞は海賊問題を取り上げることが少なくなりましたので、最近の動向をまとめてみました。一言でいうと、米国やEUの艦隊は、海賊に強い態度をとるようになってきた。一方、海賊には資金力がついてきたため、件数が増加し、海賊行為の範囲を広げている。----というのが現状だと考えられます。

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【 ニュース 】


●2010/3/24、貨物船「MV Al Mezaan」に乗船中の民間護衛会社の社員が海賊と交戦し、海賊1名を射殺した。これは初めてのケース。EU海軍が駆け付け、他の海賊を捕獲し、海賊船を沈没させた。しかし貨物船の船長が証言を拒んだため、海賊は釈放された。[1]


●2010/4/13、オバマ米国大統領は「ソマリアに関する大統領令」を出し、軍事的活動に関係したソマリア人への資金援助を提供を禁じた[2]。 米国は、ソマリアの Al-Shabaabというイスラム勢力とアルカイダが繋がっていると考えている[3]。 米国財務省は、「大統領令は軍事活動の資金提供を禁止するものである。捕虜の解放のため努力している人(=身代金支払い)を起訴することには関心はない」と発言しているものの、同省の職員は、「大統領令には、具体的な組織と人物の名前が添付されており、海賊に支払った身代金の一部が彼らに渡ることになる場合は、問題となる可能性がある」とも、発言している。[4]


●2010/4/15、米海軍大将 Mark P. Fitzgerald氏は、「海賊の問題は大きすぎる。軍艦だけで商船を護衛することはできない。」と発言し、商船が武装すべきであることを示唆した。[5]


●2010/4/27、国連安保理は潘基文事務総長に対し、ソマリア沖で拘束した海賊の訴追のため、国際法廷の設置などに関する案を作成することを要請した[6]。EUや米国は、海賊を逮捕した後は、ケニアで訴追・収監しようとしているが、ケニアは負担が大きすぎるので反対している。[7]


●2010/4/23、APFは、「自衛隊が4,000万ドル(約36億円)をかけてジブチにarmy base(宿舎と倉庫)を建設する」と伝えた。それを受けて、新華社やVoice of Russiaも報道した。[8]


【 解説 】


1.海賊の行動について

国際海事機関(IMO)によれば、2009年の世界における海賊行為発生件数は406件であり、そのうち東アフリカでは222件発生している。2010年4月中旬までに、65件攻撃(attack)され、17件拿捕(seized)され、362人が捕虜となった。海賊は、グレネードランチャーやAK47で武装しており、母船(mother ship)と小型船2隻が船団を組み、沖合いから離れた場所にも現れている。

海賊行為が増加している要因として、「人民網日本語版」は次のように分析している。[9]
①海賊が活動範囲を広げたため、各国の海軍がそれを防ぎきれなくなっている。ソマリア海域の海賊の活動範囲は260万平方キロとも言われ、東と南の方向にさらに広がる傾向にある。
②海賊グループの間での協力が増強されている。
③ソマリア海域の海賊が装備を高めている。海事衛星電話を使ってボスと連絡を取っているとされる。装備のランクアップで怖いものがなくなった海賊は、人質解放のための身代金の要求額を吊り上げている。

(全ての図と写真はクリックで拡大します。)




2.自衛隊・海上保安庁の活動

(1)警護活動実績
水上部隊(2隻の護衛艦)は、2009/3/30~2010/4/28にかけて、131回の警護活動を実施し、累計834隻の船舶を警護した。
航空隊(2機のP3C)は、2009/6/11~2010/4/25にかけて、204回の飛行により、護衛艦、諸外国の艦艇及び民間商船等へ情報を提供した。[10]

(2)勤務環境
勤務は、約5ヶ月である(末尾表1参照)。「3交代3時間シフト」すなわち、1勤務を終えても6時間後には次の勤務に入るので、まとまった睡眠がとれるのは、拠点のジブチ港に寄港した時だが、寄港は約12日に1度である[11]。ジブチ港では、米軍のベースキャンプを利用している。





【 コメント 】

1.海賊対策について

(1)長期化になる

以下の理由により、ソマリア沖の海賊問題を解決するには長期化すると考えられる。

①海賊が活動している海域を管轄している国(ソマリア)が海賊を取り締まるべきだが、ソマリアは破綻国家であり実質的な政府が存在していない。東南アジアにおける海賊行為発生件数が減少しており、そこから学ぶことができると主張する説もあるが、東南アジアには「国家」が存在する。破綻国家ソマリアの海賊とは状況が異なる。
②多数の海賊グループがバラバラに存在していると考えられ、海賊行為を止めるように説得する交渉そのものが成立しない。


(2)「ハイリスク・ローリターン」にすること

海賊行為はビジネスである。海賊行為を企画する者(経営者)は、必要な物資を調達するため金持ち(投資家)に出資をもちかける。貧しい若者(労働者)は海賊になる。そして海賊のプロ(マネージャー)が指揮する。

身代金は1件当たり、300万ドル(2億7,000万円)~700万ドル(6億3,000万円)であり[12]、2009年の身代金総額1億ドル(約92億6000万円)になると想定されている。また、ケニアやエチオピアでは海賊が住宅を購入して、住宅ブームになっているという[13] 。

短期的対策として、海賊にとってのリスクを大きくし、リターンを小さくすれば、海賊行為は減少するはずである。長期的には、海賊に志願しなくても暮らしていけるような国造りをするように国際社会が援助すべきである。

①リスクを大きくするために、
・銃撃戦で殺される可能性があることを海賊に認識させる。
・海賊船を撃沈する。
・逮捕したら、裁判にかける。(過去、海軍には逮捕権がなかったため、海賊を捕まえても、釈放していた。)

②リターンを小さくするために、
・身代金を支払わないことが一番だが、船主としては、乗組員・荷物に危害が与えられることことを回避せざるを得ないので、難しいであろう。
・次善の策は、なによりも海賊に拿捕されないよう、自己防衛することである。


(3)自己防衛

前述の米軍の大佐が言うように、商船は民間護衛会社を雇うことを検討せざるを得ないだろう。その場合、外国の護衛会社を雇うのではなく、自衛隊OBで組織する護衛会社を設立してはどうだろうか。商船に長距離音響発生装置(LRAD:Long Range Acoustic Device)を装備し、3キロ先の「攻撃対象」に対し大音量で警告したり、撃退用の不快な音を出して対応するのである。しかし、海賊はグレネードランチャーを持っているので、本物の武器も必要となるが、交戦した場合の法的な問題などの課題を解決しなければならない。


2.海上自衛隊の「ベース建設」の報道について

護衛艦の隊員(約400人)がジブチに寄港した際、またP3Cの隊員(約150人)が毎日ジブチに滞在する際、米国の駐屯地(Camp Lemonier)(図)を利用させてもらっている。参考まで、米軍は、数年前まで18,000人駐屯していたが、その大部分は16人用のテントに住んでおり、2007年から住居環境が整備され、現在ではコンテナー(右の写真)のような住居に住んでいるようだ[14]。自衛隊がどのような住居等を作るのかについて報道されていないが、恐らく同じような施設を作るのではないだろうか。

中国やロシアの新聞の記事は、当然ながら海上自衛隊が宿舎などを建設することについて否定的な視点で記事を書いているが、以下の事実があることを踏まえると、的を得ていない批判であることが分かる。

①中国はアデン湾に駐屯地を作ることを計画している。[15]
②中国はパキスタンのGwadarなどで既に港湾を整備済であり、潜水艦の基地として利用できる。[16]
③ロシアは、グルジア(黒海沿岸)に排他的な軍港を持っていること。






【 参考文献 】

経緯

2008/10/7 安保理決議1838(2008)[17] など
2008/10/30 新テロ特措法改正案 制定
2009/1/28: 閣議により海上自衛隊の艦艇派遣決定
2009/3/14: 護衛艦派遣(さみだれ&さざなみ)(その後の派遣状況は表1参照)
2009/4/3: 日本・ジブチ地位協定締結
2009/4/6: 護衛鑑のジブチ初寄港
2009/6/19: 海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律(海賊対処法)が成立


表1:海上自衛隊と海上保安庁による派遣状況 [18]

■派遣海賊対処行動水上部隊
①派遣期間
②護衛開始から終了までの期間

1次隊(さざなみ・さみだれ) (約400名)
①2009/3/14~8/16 ※5ヶ月
②2009/3/30~7/22
2次隊(はるさめ・あまぎり) (約420名)
①2009/7/6~11/29 ※4ヶ月半
②2009/7/28~11/2
3次隊(たかなみ・はまぎり) (約410名)
①2009/10/13~2010/3/18 ※5ヶ月
②2009/11/7~2010/2/20
4次隊(おおなみ・さわぎり)
2010/1/29~ (約430名)

■派遣海賊対処行動航空隊
1次隊(約150名) 2009/5/28~
2次隊(約150名) 2009/10/5~2010/2/10  ※4ヶ月
3次隊(約150名) 2010/2/3~


[1]The Journal of Commerce Online、2010/3/24
http://www.joc.com/maritime/private-security-guards-kill-somali-pirate
2010/3/25産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100325/mds1003250002000-n1.htm

[2]http://www.whitehouse.gov/the-press-office/executive-order-concerning-somalia
http://www.whitehouse.gov/sites/default/files/2010somalia.annex_.pdf
[3]http://www.clydeco.com/knowledge/articles/president-obamas-executive-order-on-somalia-and-piracy-on-us-and-non-us-insurance-companies.cfm
[4]「Obama Creates Confusion on Pirate Ransom」(Associated Press、2010/4/21)
http://www.military.com/news/article/obama-creates-confusion-on-pirate-ransom.html
[5]「Admiral Urges Arming of Vessels to Combat Piracy」(米国国防総省、2010/4/16)
http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=58776
[6]「海賊の訴追・収監徹底策を=事務総長に報告要請-国連安保理」(時事通信、2010/04/28)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010042800094
[7]「海賊収容もう限界!訴追引き受けケニア『連れてくるな』」(朝日新聞、2010/4/5)
http://www.asahi.com/international/update/0405/TKY201004050101.html

[8]「Piracy rattles Japan to open first foreign military base」(AFP、2010/4/23)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jvlyKeSUEy8lsdNPRIFVIz_6b5OA
「Japan's first overseas base aimed at expanding military boundaries」(新華社、2010/4/28)
http://news.xinhuanet.com/english2010/indepth/2010-04/28/c_13270876.htm
「ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって」(The Voice of Russia、2010/4/28)
http://japanese.ruvr.ru/2010/04/28/7048749.html

[9]人民網日本語版、2009/4/13
http://j.peopledaily.com.cn/94474/6635790.html
[10]「ソマリア沖・アデン湾における海賊対処のための活動」統合幕僚監部
http://www.mod.go.jp/jso/escort_activity.htm
[11]「ソマリア海賊対策 過酷任務の海自艦上ルポ」(産経新聞、2009/06/07)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/263305/
[12]http://www.montrealgazette.com/Somali+Canadians+getting+piece+pirates+ransom+Intelligence+expert/2967788/story.html#ixzz0mYcYJ4LM
[13]「ソマリア海賊、昨年1億ドルの身代金奪う 周辺国では住宅ブーム」
(産経新聞、2010/1/10)
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100110/mds1001102122001-n1.htm
[14] http://usforeignpolicy.about.com/od/africa/ig/Scenes-from-Djibouti.--1q/Container-Living-Units--CLUs--.htm

[15]「China may build Middle East naval base」(Telegraph、2009/12/30)
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/china/6911198/China-may-build-Middle-East-naval-base.html
「Chinese navy seeks to establish overseas base」(AP、2010/1/3)
http://www.navytimes.com/news/2009/12/ap_china_navy_base_123009/

[16]「China's navy mulls push into Arabian Sea」(UPI、2009/12/30)
http://www.upi.com/Science_News/Resource-Wars/2009/12/30/Chinas-navy-mulls-push-into-Arabian-Sea/UPI-24731262213319/
[17]http://www.un.org/News/Press/docs/2008/sc9467.doc.htm
[18]「ソマリア沖・アデン湾における海賊対処のための活動」(総合幕僚監部)
http://www.mod.go.jp/jso/kaizokutaisyo.htm